株と日経２２５先物のウラ技>昔の証券マンの営業の仕事は？一日は？

優秀な証券マンが、必ずしも優秀な相場師とは限りません。
優秀な営業マンなんです。
営業成績を上げるためには、株式売買でいかに手数料を
あげるか、投資信託を売りまくるか・・・。

推奨株は支店単位や会社単位で決めてました。
それも多数決で銘柄を決めるなんてこともありましたね。
決まったら全力でその銘柄を電話セールスで勧める。
受話器から手を離すと、容赦なく椅子を蹴られたり、灰皿が飛んで来たり…
なかには電話をかけているふりをしている先輩もいました。
投資信託の営業から、帰ってきて、その日の成果を、上司に報告するわけ
なんですけど、ゼロなんてことは許されません。
数字が、とれてなくてもうそをついて、｢投資信託３００万円取れました」
などと報告するのです。
証券マンの間では、この行為のことを｢カラをふる」と呼んでいました。
しかし、不思議なもので、切羽詰まると、お客さんに熱意が伝わるのか、
締め切り日までには、必ず、この数字をとってくるのです。
当時は、こんなことの繰り返しでした。

銘柄とか、株式に関する知識は二の次なんです。
最低限度、勧める銘柄の知識があればいいのです。
月間単位でのノルマの数字必達がすべてでした。
社内では、数字を達成していない者の意見なんか聞いてくれません。
極端にいえば、数字をあげている者が一目おかれるのです。
不思議なことに、数字を上げていれば、理不尽なことも通ってしまうのです。
ノルマ達成者＝人格者なのです。
今、考えるとおかしな世界でした。

証券会社の常識は、世間の非常識！

現在の証券会社では法令順守などがあり、まともになったと聞きますけど、
私がいた時代は、こんな感じでした。